SMASHING MAGAZINEのエントリ、Designing sites in why not illustrator?です。“なんでイラレでサイトデザインしないの?”って、まさに私が日ごろから抱いている疑問ですわ!w


海外記事を紹介するサイトはたくさんあるので、ココで取り上げるかどうか悩んでたんですが、面白い記事があったのでやっちゃいます。

しかし英語力がさっぱりないのでコメントに乗り込むのは憚られます。ここはトラックバックをして、ひっそり日本語で解答しますのです。(笑

illustratorでWebデザインをする理由。なんといっても慣れです。元来DTPから入った私としましては、レイアウト組むにゃイラレが使いやすいんですよね。慣れです慣れ!これにつきます。しかしそれだと極めて主観的なのでもう少し理論的に。

先ずイラレはオブジェクトを数字で作成できます。たとえば100px×24pxの長方形を座標X:20/Y:140の場所に配置して、移動で複製しながら2pxの間隔を開けて4つならべる、等の作業が非常にラクなのです。さらにそれを「変形の繰り返しショートカット」が作業時間を短縮します。
ツールバーや変形パレットの数値入力窓で四則演算ができるのも利点です。
整列や分布をオブジェクト単位で出来るのも利点です。Photoshopですとレイヤー単位でしかできません。

オブジェクトのひとつひとつに効果をかけられるのも特長です。Photoshopではレイヤー効果は文字通りレイヤー単位なので、パーツの数だけレイヤーが増殖します。
文字レイヤーの扱いが面倒なのもPhotoshopの扱いにくさの一因だと思います。昔からレイアウトを組んで来て、Photoshopで文字データを扱うのに難を感じるユーザは多いかと。Photohopには文字スタイルパレットや合成フォントもありませんし。

イラレがバージョンアップでPhotoshopの便利な機能を取り込んで来た事が大きな要因だとおもいます。特にオブジェクトの効果や、透明度の設定、不透明マスクなど、昔はPhotoshopでしかできなかった機能がイラレで出来る様になりました。グラデーションにドロップシャドウをつけたボタンなどが簡単にできるようになったのです。

オブジェクトをそのままスライスに変換できるのも強みです。描画モードを乗算にした長方形を配置していき、ガイドにしてから、ガイドからスライスを作成すると、簡単にスライスを作成できます。
角版の写真なんかはクリッピングパスをそのまま前面にコピーでスライスにできちゃいます。

後はなにしろベクターデータなので拡大縮小回転など変形で劣化する事がないので、使い回しがやりやすいのです。
ホラ、DTP出身のウェブデザイナーはイラレに帰って来たくなりましたでしょ?w

利点はまだまだある気もするのですが、これ以上書くとイラレへの愛を暑っ苦しく語り出しそうなのでこのへんで。
ちなみにPhotoshopとも長いつきあいなので、決して嫌ってる訳じゃないですのよ。写真の編集やアブストラクトなイメージの作成あたりは断然Photoshopですよな。

Designing sites in why not illustrator?[SMASHING MAGAZINE]