先日イラレ大学でドローイング学部ブラシ編を開催したのですが、着色方式がわかりにくかったので図解して解説します。

 


着色方式はブラシの中でオブジェクトを登録して使用する、アートブラシ、散布ブラシ、パターンブラシに設定できます。
ブラシを適用した線に設定されたカラーを、登録したオブジェクトに設定されているカラーに上書きするように適用できる機能です。

カラーの定義は基本的にRGBで計算され、CMYKではその近似値になります。

4種類の着色方式



着色方式には4種類が用意されています。

  • なし
  • 彩色
  • 彩色と陰影
  • 色相のシフト

「なし」は何も変化しない登録したオブジェクトのカラーそのままですね。

彩色



登録されたオブジェクトの最も明度(B値)が低いカラーが、線に設定したカラーになり、最も明度の高いカラーとの間の階調を割り振ります。
結果は描画モードの「スクリーン」と同等、オブジェクトの再配色の「色調をスケール」の処理と同等です。

黒100%(#000)で設定されたブラシなどはこの方式で線に設定したカラーがそのままのカラーになります。

彩色と陰影



登録されたオブジェクトの明度50%のカラーが線に設定したカラーになり、それ以上暗い色は階調を低明度へスケール、それ以上明るい色は階調を淡彩へスケールします。
結果は描画モードの「カラー」と同様、オブジェクトの再配色の「淡彩と低迷度」の処理と同等です。


黒50%(#808080)で設定されたブラシなどはこの方式で線に設定したカラーがそのままのカラーになります。黒から白までをスケールするのでグレースケールで設定されたブラシなどはこの方式を使用すると便利です。

色相のシフト



ブラシオプションでスポイトボタンをオンにし、ブラシに登録したオブジェクト内からキーカラーを設定します。キーカラーが線に設定したカラーになります。


ブラシ内の他のカラーは色相がシフトします。
少し使いどころが難しいかも知れません。