Illustratorで色を設定するとき、どの手段で色を決めますか?
- カラーパネルのカラースライダーで調合する。
- カラーパネルのスペクトル部分からピックアップする。
- スウォッチパネルにある色を使う。
- ツールパネルからカラーピッカーを起動してそこで選ぶ。
- カラーガイドを使う。
他にもいろんな手段がありますが、デザインを考える上でやっちゃいけないのがまず3番。スウォッチパネルの初期色は便利ですが、いくらなんでも色数が少なすぎるので、ここばっか使ってると配色がとても単調になります。もっといろんな色使うといいですよ。
で、意外に盲点でダメなのが2番です。カラーパネルのRGBスペクトル部分。ここにカーソルを合わせるとアイコンがスポイトに変わり、クリックした場所の色を拾えます。水平方向がHSBのH、つまり色相環に対応していて、真ん中より上が明るい方向、真ん中より下が暗い方向になっていて、一見多くの色(もしかすると全ての色)をカバーしているように見えますが、ここに表示されている色の範囲は非常に狭いです。
例えば図のような配色。全体にグレイッシュな、少し濁った色合いですが、図で使われている色はRGBスペクトルにはありません。
これは、RGBスペクトルの上半分はBの値が全て100%、下半分はSの値が全て100%に固定されていることによります。
カラーピッカーパネルで示すと上下の端の部分だけを表示しており、真ん中あたりの、SやBの値が100%以下の部分のカラーはRGBスペクトルにはありません。
カラーパネルのRGBスペクトルを使うのなら大まかな色を選んで、そこからさらに細かくスライダーを調整するか、カラーガイドでハーモニールールをモノクロマティック2に設定し、低明度と淡彩で彩度と明度のバリエーションを選ぶといいと思います。
カラーガイドパネルの詳しい使い方についてはまた後日。
2019 年 11 月 22 日 at 4:14 PM
11/22のセミナーに参加しました。会社のCSでも使えるかな~なんて思っていた初心者です。(年齢けっこう高め)
会社に戻ってHSBカラーヤオブジェクトの再配色を使って、目からウロコでした。
イラレラボのいろいろな記事を参考に少しでも技術を身に着けたいです。本当にありがとうございました。アンケート時点では感謝が伝えられなかったのでコメントを残します。