Illustratorで色を設定するとき、どの手段で色を決めますか?

  1. カラーパネルのカラースライダーで調合する。
  2. カラーパネルのスペクトル部分からピックアップする。
  3. スウォッチパネルにある色を使う。
  4. ツールパネルからカラーピッカーを起動してそこで選ぶ。
  5. カラーガイドを使う。

他にもいろんな手段がありますが、デザインを考える上でやっちゃいけないのがまず3番。スウォッチパネルの初期色は便利ですが、いくらなんでも色数が少なすぎるので、ここばっか使ってると配色がとても単調になります。もっといろんな色使うといいですよ。

で、意外に盲点でダメなのが2番です。カラーパネルのRGBスペクトル部分。ここにカーソルを合わせるとアイコンがスポイトに変わり、クリックした場所の色を拾えます。水平方向がHSBのH、つまり色相環に対応していて、真ん中より上が明るい方向、真ん中より下が暗い方向になっていて、一見多くの色(もしかすると全ての色)をカバーしているように見えますが、ここに表示されている色の範囲は非常に狭いです。




例えば図のような配色。全体にグレイッシュな、少し濁った色合いですが、図で使われている色はRGBスペクトルにはありません。

これは、RGBスペクトルの上半分はBの値が全て100%、下半分はSの値が全て100%に固定されていることによります。



カラーピッカーパネルで示すと上下の端の部分だけを表示しており、真ん中あたりの、SやBの値が100%以下の部分のカラーはRGBスペクトルにはありません。




カラーパネルのRGBスペクトルを使うのなら大まかな色を選んで、そこからさらに細かくスライダーを調整するか、カラーガイドでハーモニールールをモノクロマティック2に設定し、低明度と淡彩で彩度と明度のバリエーションを選ぶといいと思います。

カラーガイドパネルの詳しい使い方についてはまた後日。